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Posted by naturum at

2023年01月24日

22ミラベルC2000Sを買ってエリアトラウト向きチューンをした話

~前回までのあらすじ~
エリアトラウトが好きな割には手持ちのタックル構成が万全ではなく、ノーマルギアで、巻きの軽い、できれば安くて使えるリールが欲しかったので探していた。

2万円以下のリールを色々物色していたけど自分の思想的にパッとするものが無かった所へ、22ミラベルのC2000サイズが店頭に並び始めた。
早速触ってみたところ、これは、という可能性を感じたので・・・

my new gear...


自分がエリアトラウトリールを探していた時に重視していたのは・・・
・自重が軽い
・巻きが軽い
の2点。

自重の軽さはまあそのまんまで、ミラベルC2000Sの180gで充分やなと思ったのでクリア。
しばらく使ってた18カーディフで170gだったからね。

では巻きの軽さとは。
リールをくるくるした時の軽さなんですが、特に巻出しの軽さを重視。
ここに影響するのは、ローターの軽さと睨んだ。

そりゃそうだ、ギアで増速された一番先っぽに付いてグルグル回転してる部分なんだから、ここが軽いに越したことはない。
特にエリアトラウトではハンドル1回転3秒の巻きってのが普通なので、回転の慣性の恩恵が受けられずモロに回転そのものの軽さが問われる。
(巻出しは重いけど、ローターが高速回転するスピードなら巻き自体は軽い、ってのはダメ)

シマノのクイックレスポンスシリーズのリールは基本的にローターが軽いのが特徴なので、最下級とはいえクイックレスポンス機種のミラベルのローターも期待できるはず。
というわけでお店で回してみて、確かに他のリールよりも巻きが軽いな、と購入に至った次第。

で、ミラベルのローター重量はというと・・・

およそ39gと、ギリギリ40gを切ってきた。

シマノ上位モデルや過去のクイックレスポンス機種、ダイワの軽量機種のローター重量がおおむね30g前後で並んでいるという事を考えると、クイックレスポンスを名乗るにはちょっと・・・重い。
いや・・・3割増しって結構重いよな。
ほんとかー?ほんとにクイックレスポンス名乗っていいのかー?

で、リールオタクの先達たちが残してくれたインターネット集合知で、今~2万円で買えるリールのローター重量を調べてみると、おおむねこんな感じ。

21ナスキー C2000 約46g
21アルテグラ C2000 不明
19ストラディック C2000 約43g
アルテグラはわかんなかったけど、2500番で50gらしいしストラディックより軽いことは(巻いた感じの重さからも)なさそうだから、2000番も相応に重いはず。

18レガリス 2000 約46g(参考値・ローターにくっついてるクラッチリング混みの重量かもしれず)
21フリームス 2000 不明
21カルディア 2000 約38g
フリームスは不明だけど、形状が一緒なのでカルディアより軽いってことはないか、同じはず。

ちなみに軽量モデルの参考までに・・・
19ヴァンキッシュ C2000 約28.5g
圧巻の30g切り。

というわけで、クイックレスポンスを名乗るには重いけどコアソリッド機種よりは軽く、軽量化を謳うダイワザイオンVローター機種(21カルディア)とほぼ同等の重さなので、ミラベルの値段を考えればまあ順当に上等かなって印象でした。

ローターの話はおしまい。
で、買ったミラベルにはいきなりバラバラになってもらった。

スプールは27g。


ハンドルは約20.5gと意外と軽く、もうちょっと重いかと思ってたのでびっくり。
16ストラディックCI4+のと変わらなかった。

全分解して・・・


主要部4個のベアリングは洗浄してIOS-02をインストール。
もっと軽いオイルも考えたけど、やっぱノイズ消しもできる02で。

オシュレートギア軸もIOS-02で、歯にSHIP-0。
メインギアは城峰釣具店のPグリス01、メインシャフトもIOS-02で組みました。

ちなみにギアグリスがメインシャフトに付くと、ベアリングがどうの、ローターがどうのとか言ってるのがバカらしくなるぐらい巻きが重くなるので注意。



また、オシュレートギアの下のブッシュにハメてオシュレートギアと連動するようになっているブッシュバネを除去。
どう考えても回転の抵抗になるし、どうしてこのパーツが必要なのか俺にはわからなかった。
ノイズ消しのため・・・?わからん。

ブッシュバネを除去するだけで回転の軽さは上がります。
自分の環境では何か不都合は起きてないですし、構造的に何かが起きるとは思えませんが、まあ真似は自己責任で。

惜しいと思うのが、同じ価格帯で同じS字カム機種の18レガリスだと、オシュレートギアにベアリングが入っているのです。
もしミラベルもここがベアリングなら、もっと巻きが軽くなるのに・・・



オシュレート絡みでもう一つ、摺動子ガイドの棒を液体コンパウンドで研磨。
この作業は自分のリールでは初めてやってみたけど、作業前の表面を爪でひっかいてみるとザラザラと雑な仕上がりをしていたので、恐らく磨いた意味は多少はある気がする。
この作業だけを切りだして、作業前と後での感触を確かめられなかったのが残念。

この液体コンパウンドはリールのパーツ磨くときに良いよって知り合いに教えてもらったんだけど、車やバイクいじりするわけでもないので、俺の人生10回分ぐらいの量があってとても使いきれる気がしない。


ボディはパパッと組み上げて、ドラグ部は城峰釣具店のユルネバをインストール。


ミラベルはベアリング支持じゃないけどさ、ドラグコンディションを保ってればベアリング入ってなくてもちゃんと糸出るから、どんなリールでもドラグメンテナンスはマメにした方がいいぞ。

グリス切れやフェルト死にでドラグコンディション最悪、糸の出がクッソ悪いのに、俺の(ここにお高いリールの名前が入ります)はドラグが最高でよーとか言ってると、ちょっとカッコ悪いからね。
そんなんと比べたら俺のミラベルの方が糸切れんて。


最後に、ラインローラーにベアリングを追加。


740ZZサイズ。
中のラインローラーカラーと入れ替えればOK。
隙間が空くので、市販のベアリング追加セットなどを見てみると追加でカラーやワッシャーを隙間に入れてるのが正解?のようだけど、構造上隙間を埋めなくてもパーツはガタつかないから俺はベアリング入れるだけで済ませた。

重量バランスが崩れて早巻きすると多少ブレを感じるようになる(エリアトラウトで普通に釣りするスピードなら無問題)ので、やるなら自己責任で。


そして組み上げたのがこちら。

ミラベル本体よりもお高いファンネルも付けてみた。
色がマッチしてるので全く違和感ねえな。

初期状態よりちょっと巻きが軽く、スムース&シルキーに仕上がりました。
S字カムの上下のカチカチが気になるけど、もう宿命みたいなもんだからそこは諦める。

早速使ってみた。
ハンドルはファンネルの45mmじゃなくて40mmにしたかったから、余ってたソアレので。


1.5ポンドのフロロを巻いてスプーン・クランクで30匹ぐらい釣ってみた。
リトリーブ中のノイズ・違和感は無く問題なし。
やはり上位クイックレスポンス機種と比べると巻きの軽さは劣るかな。

21アルテグラと巻きを比べたら、ミラベルの方が明確に軽い。
(そもそも、どう考えても仕様がワンランク上で普通ならそっちを買うであろうアルテグラを選ばなかったのって、店頭でアルテグラを巻いてみたときに巻き重りが許容範囲を完全に越えてたからなんだよね。個体差を考慮していろんな店で触ったけど、どれもミラベルに及ばなかった。)

ただし、魚を掛けたときにモロに価格差が露呈して、巻き上げパワーの無さゆえの巻き重りがある。
重いって言っても、上位機種のハイギアリールで魚を掛けたときよりは軽いかなぐらい。
んー、まあ、いうて1万のリールだからな・・・

メインにしてるリールと比べるとそりゃ全然・・・
だけど、いや、でも充分こいつで戦えるわ。
たった1万のリールでこんなに良いもんが使えるのかと考えると、リールの進化は凄まじい。

というわけで俺はこのカスタムした(と言うほどのことはしてないが)ミラベルでエリアガチ勢を薙ぎ払っていくからな。
もしトーナメントに出て上位になったらタックル紹介でミラベル出てくるからな。  


Posted by MxTxN at 20:02Comments(0)リールスピニング