2022年11月25日
アブのアンダースピンリール1044にダブルハンドルを取りつけた話
これまでのあらすじ。
ずっと放置してた1044のオーバーホールをして・・・

実戦投入したんだけど・・・

使ってみたらちょっと問題があった。
何が問題ってね、まず、そもそもこの手のリールってルアーフィッシング用途がメインじゃないはずなんですよ。
欧州でマッチフィッシングと呼ばれる、要は餌の浮き釣り。
日本でいう所の淡水小物釣りに近いんだけど、日本のそれは延べ竿がメインなの対して欧州では補助的にリールを使うらしい、と。
つまり、ちょっと流れに乗せて浮きを遠くに流したいとか、ちょっと大物掛かっちゃったからリールファイトするわとか、そんなんがこのリールの用途になるはず。
対して自分がアンダースピンリールを何種類かルアー釣りで使ってみた際の問題点は、ロッドごと振り回すようなキャストをすると、ハンドルが回転してクラッチが返ってしまう。
特に、ハンドル回転の軽さがズバ抜けているAbu706はそりゃあもうクラッチが返ってしまう。
返りまくる。
こんなん現代の投げて巻く釣り(=ルアー釣り)に向いてるとは到底思えない。
でも我々はね、ルアー釣りで使いたいんですわ。
というわけで、問題を解決するには・・・
シングルハンドルをダブルハンドルにする。
これですべて解決。シンプルな解決。
まず、取りつけるハンドルの選定から。
ベイトリールのハンドルが必要になるのですが、注意点としては、最近のリールではデフォになっているクランクハンドルではなくストレートハンドルが必要。

こちら加工後の装着した画像からわかるように、フロントカップとハンドル間の隙間が狭く5mmほどしかありません。
内側にクランクしていると、程度により恐らく干渉します。
見栄え的には昔のアンバサダーのハンドルがマッチするかなぁとも思ったのですが、雑に使って海水没も想定しているので分解出来るやつがいいかなぁと。
その上で、ストレートハンドルで、ハンドルの中央がまっ平らで、ハンドルノブを換えたくなった時にシマノかダイワ用ノブが使えて・・・って条件を絞っていくと・・・
08メタニウムDC
09~10スコーピオンXT
09アルデバラン
11スコーピオンDC
ぐらいのハンドルが候補に。
アンタレスやコンクエストは平らなハンドルじゃないし、07メタマグはなんか余計な穴開いてるし、だいたい10年以降のリールはクランクハンドルになっちゃってるし、意外と候補が無かった。
幸い、友達が09アルデバランのハンドルを譲ってくれたので・・・
今回はこれを取りつけることに。
まず1044のハンドルを分解(画像は既に交換したハンドルになってますが)

ドラグノブの蓋は、穴に細い棒を突っ込んでこじれば外れます。

ドラグ音出しのパーツを外して、次に真鍮のナットを外す。これは逆ネジなので注意。
ドラグノブを回して外すと、ハンドルを止めるナットに辿りつきます。
これを取ればハンドルが外れる。
見ての通り1044のハンドルシャフトの穴はどう考えてもシマノの穴よりデカいので・・・
穴の位置を合わせて頑張って手でヤスリで削りました。
ロックフジヤマの動画2回分の時間が掛かりました。
リューターなどがあれば時短できます。

穴の形ボコボコやけど、まあええやろ。

で、あとは外した順番に取り付けて完了。

これでハンドルのバランスが取れることによって、強めに振り回してもクラッチ返りはゼロ。
早速実戦投入して琵琶湖でハス釣ったり・・・

バス釣ったりしてました。

ライン放出性が良く、キャスト時の伸びは気持ちいい一方で・・・
正直リールの性能としては愛が無いと厳しいです。
特にドラグの特性として、スピニングのようにドラグを滑らせながらも巻く、ということが出来ないため、ドラグを使ったファイトを必要とする大型魚を相手にするにはコツが要ります。
ジャパニーズボーンフィッシュこと琵琶湖のニゴイには手こずりました。
ただ、シンクロドラグを駆使して糸の出し入れをするのは、それはそれでマニュアル操作感があって楽しいものです。
で、このリールを整備した目的は、ソルトのライトゲーム(メッキ・小型青物・根魚)で使いたいなーって思ってのことだったのですが・・・
ここまでやっておいてなんですが、諦めました。
引きはするけど、ニゴイのファイトってまあ御しやすい方なんですよ。
でもニゴイ相手にこのヤルかヤラれるかみたいな緊張感のあるファイトしないとダメだと、シオ(カンパチのちっちゃいやつ・ショゴ、ネリゴ)とかオオモンハタの小マシなサイズは・・・
ちょっと無理かな、と思っちゃいました。
この手の根に走る魚には、前述したドラグ特性との相性の悪さが、ちょっとね。
やってやれないことはないけど、糸切られまくるのが目に見えてるし。
かといって釣りの快適さを落としてまでライン太くしたくないし(PE0.4号)。
というわけで、キャスト返りの問題点は解決したけどほぼハスとニゴイ専用リールとなってしまったのでした。
また来夏まで出番はお預けかな。
ずっと放置してた1044のオーバーホールをして・・・

実戦投入したんだけど・・・

使ってみたらちょっと問題があった。
何が問題ってね、まず、そもそもこの手のリールってルアーフィッシング用途がメインじゃないはずなんですよ。
欧州でマッチフィッシングと呼ばれる、要は餌の浮き釣り。
日本でいう所の淡水小物釣りに近いんだけど、日本のそれは延べ竿がメインなの対して欧州では補助的にリールを使うらしい、と。
つまり、ちょっと流れに乗せて浮きを遠くに流したいとか、ちょっと大物掛かっちゃったからリールファイトするわとか、そんなんがこのリールの用途になるはず。
対して自分がアンダースピンリールを何種類かルアー釣りで使ってみた際の問題点は、ロッドごと振り回すようなキャストをすると、ハンドルが回転してクラッチが返ってしまう。
特に、ハンドル回転の軽さがズバ抜けているAbu706はそりゃあもうクラッチが返ってしまう。
返りまくる。
こんなん現代の投げて巻く釣り(=ルアー釣り)に向いてるとは到底思えない。
でも我々はね、ルアー釣りで使いたいんですわ。
というわけで、問題を解決するには・・・
シングルハンドルをダブルハンドルにする。
これですべて解決。シンプルな解決。
まず、取りつけるハンドルの選定から。
ベイトリールのハンドルが必要になるのですが、注意点としては、最近のリールではデフォになっているクランクハンドルではなくストレートハンドルが必要。

こちら加工後の装着した画像からわかるように、フロントカップとハンドル間の隙間が狭く5mmほどしかありません。
内側にクランクしていると、程度により恐らく干渉します。
見栄え的には昔のアンバサダーのハンドルがマッチするかなぁとも思ったのですが、雑に使って海水没も想定しているので分解出来るやつがいいかなぁと。
その上で、ストレートハンドルで、ハンドルの中央がまっ平らで、ハンドルノブを換えたくなった時にシマノかダイワ用ノブが使えて・・・って条件を絞っていくと・・・
08メタニウムDC
09~10スコーピオンXT
09アルデバラン
11スコーピオンDC
ぐらいのハンドルが候補に。
アンタレスやコンクエストは平らなハンドルじゃないし、07メタマグはなんか余計な穴開いてるし、だいたい10年以降のリールはクランクハンドルになっちゃってるし、意外と候補が無かった。
幸い、友達が09アルデバランのハンドルを譲ってくれたので・・・
今回はこれを取りつけることに。
まず1044のハンドルを分解(画像は既に交換したハンドルになってますが)

ドラグノブの蓋は、穴に細い棒を突っ込んでこじれば外れます。

ドラグ音出しのパーツを外して、次に真鍮のナットを外す。これは逆ネジなので注意。
ドラグノブを回して外すと、ハンドルを止めるナットに辿りつきます。
これを取ればハンドルが外れる。
見ての通り1044のハンドルシャフトの穴はどう考えてもシマノの穴よりデカいので・・・
穴の位置を合わせて頑張って手でヤスリで削りました。
ロックフジヤマの動画2回分の時間が掛かりました。
リューターなどがあれば時短できます。

穴の形ボコボコやけど、まあええやろ。

で、あとは外した順番に取り付けて完了。

これでハンドルのバランスが取れることによって、強めに振り回してもクラッチ返りはゼロ。
早速実戦投入して琵琶湖でハス釣ったり・・・

バス釣ったりしてました。

ライン放出性が良く、キャスト時の伸びは気持ちいい一方で・・・
正直リールの性能としては愛が無いと厳しいです。
特にドラグの特性として、スピニングのようにドラグを滑らせながらも巻く、ということが出来ないため、ドラグを使ったファイトを必要とする大型魚を相手にするにはコツが要ります。
ジャパニーズボーンフィッシュこと琵琶湖のニゴイには手こずりました。
ただ、シンクロドラグを駆使して糸の出し入れをするのは、それはそれでマニュアル操作感があって楽しいものです。
で、このリールを整備した目的は、ソルトのライトゲーム(メッキ・小型青物・根魚)で使いたいなーって思ってのことだったのですが・・・
ここまでやっておいてなんですが、諦めました。
引きはするけど、ニゴイのファイトってまあ御しやすい方なんですよ。
でもニゴイ相手にこのヤルかヤラれるかみたいな緊張感のあるファイトしないとダメだと、シオ(カンパチのちっちゃいやつ・ショゴ、ネリゴ)とかオオモンハタの小マシなサイズは・・・
ちょっと無理かな、と思っちゃいました。
この手の根に走る魚には、前述したドラグ特性との相性の悪さが、ちょっとね。
やってやれないことはないけど、糸切られまくるのが目に見えてるし。
かといって釣りの快適さを落としてまでライン太くしたくないし(PE0.4号)。
というわけで、キャスト返りの問題点は解決したけどほぼハスとニゴイ専用リールとなってしまったのでした。
また来夏まで出番はお預けかな。