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Posted by naturum at

2021年05月17日

PENN スピードシフター2000 インプレなどのお話

遡ること今から5年前に手に入れたPENNのベイトリールのネタです。

いま
さら

手に入れたときの記事↓
2016/09/19
PENN 2000 TWO SPEED
久しぶりのリールネタです。今回の物は、ペンリールのバス用サイズベイトリール「PENN 2000 TWO SPEED」ナニコレ見たことねえ、って思わず買っちゃいました。ちょっとした青物用プラグよりは安かった。傷は全くなく、コレクションにばっちりかな。いやそのうち使いたいけど。いかにも80年代な黒い樹脂ボ…



その後スプールとスプール軸が分離破損してしまうトラブルに見舞われましたが・・・↓
2019/07/19
2019年のPENN新製品
今年もICAST(アメリカのフィッシングショー)が終わり、各社新製品が発表されましたねー。PENN党員の一人として、今年のPENNの新製品は何が来るかなーってやきもきしてました。でも、主力のラインナップはどのリールもモデルチェンジするにはまだ早いな、と思っていたので、全く新しい注目モデルが出るか、大した目玉…



2液の接着剤でなんとかくっつけてみました。


正直、シャフトとスプールの穴にたいした隙間もないので接着剤が上手く強度を発揮してくれるか謎でしたが、今の所なんとか使えています。
ナマズ釣りのPE4号ドラグフルロックで魚釣れてるんだし、多分これで大丈夫でしょう。


肝心の使い心地はと言うと、ナマズ釣りに使ってるんですがまずキャストフィールが意外にも良い。
B級リール、オールドリールにありがちな、そもそも飛距離が出ないとか、ブレーキを弱めるとバックラッシュの嵐とか、そんなことは全くなく。
軽いルアーやピッチングはさすがに苦手ですが、10gあればオーバーヘッドでスッと飛んで行き、15gあればサイド、バックハンドのコンパクトな振りでも飛ばせます。
ただしナイトゲームであることと、ナマズって遠投しないじゃんってことでマグネットブレーキの設定は常にMAX。
MAXだからと言って強すぎることはなく、スッと伸びてちょうどいいぐらいですかね。
遠投しようとするとちょっとブレーキ設定がシビアかな。風が吹くだけですぐ影響受けるし。

パーミング性は手の小さな自分でもまあ問題はなく、特に気になるような形ではないはず。
パカパカする広大なサムレストがしっかりリールを保持するのに役立ちます。
サムレストが開閉するリール、一時期どこのメーカーからも出てたけどあれどういうブームだったの?どこが最初?

ルアーの巻き心地は特に気になる点もなく良好。
樹脂ボディだけどナマズで使う分には大丈夫かな。

ただしこのリールの特徴でもある2スピード、これがちょっと・・・いや、かなり微妙。


ローギアが2:1、ハイギアが6:1の2スピードなわけですが、切り替えはオートマチック。
負荷に応じて、強い負荷が掛かればローギアに切り替わります。
一応、ハンドルとドラグノブの間にあるスピードシフターノブでどれぐらいの負荷で切り替わるかの強弱調整はできますが、ぶっちゃけ2:1のギア比なんてハンドル1回転で20cm程度しか巻けないわけで、ルアー釣りをする分には全くもって使用する必要のない死に機能なわけです。
いや、それ以外の釣りでもこのサイズのベイトリールで2:1のギア比が必要になる釣りなんて思いつかんのですが・・・

なので、普段はスピードシフターノブをガン締めして常時ハイギアのみで使っています。
いや、ハイギアだけ使おうというつもりではあるんですが・・・
ナマズを掛けて、寄せて、さあ抜きあげようとするときに・・・なんか、全然巻けない感じがするんですよ。
なので、巻いたつもりが想定より巻き切れておらず抜き上げ失敗したり・・・

最初は慣れないリールと夜釣りで距離感が狂ったのかなと思っていたのですが。
よく考えたら、巻けないってこれ、ローギアに切り替わっとるやんけ!
なので、ノブを限界まで締めても1.5~2キロぐらいの負荷でローギアになっちゃうようです。
とんだポンコツリールだぜ!
ま、それぐらいのポンコツさがいいんだけどな!


2スピードリールなんてこれが初めてなので、バラしたら元に戻す自信が無い。
ギアの内側にギアがある遊星ギア構造で、これで変速。
ドラグワッシャーはカーボンで、PENNらしくスムーズな滑りとストップ力。


サムバーとプッシュボタンの両方があり、フリッピングスイッチまであるため、クラッチ周りはやや複雑。

この複雑なクラッチまわりというのも若干難があります。
先述したスプール破壊事件も、サムバーの下にフリッピングスイッチが付いているというユニークながらも迷惑な構造が引き起こしたわけですが・・・


このあたりの作りに難があり、たまーに、それでも一晩ナマズ釣りをしていると何回も、半クラッチ状態になってしまうのです。
キャストして、ガン!と止まれば良い方で、キャスト中にピニオンが降りてきてしまい、ギャーーー!とスプールとピニオンが接触。
今はまだいいですが、このままではいずれピニオンが削れて使い物にならなくなるでしょう。
パーツ調達が全く期待できないリールなので、そうなったらもうおしまいですね。

PENNといえばソルトウォーターのスピニングと両軸というイメージで、こういった小型ベイトリールはあまり力を入れていなかった印象ですが・・・
ドノーマルなベイトではなく、2スピードリールを投入してくるあたり、面白いメーカーです。

現代のリールと比べてしまうと、そりゃポンコツではありますが・・・
ちゃんと釣りが「わかっている」メーカーだからなのか?
製造した日本メーカーが「わかっている」ところだったか?
投げて巻くことに関しては、意外なほどしっかりしたリールという印象です。

ちなみにこのリールについて調べてみてわかったことは、1989年発売と、5:1ギアのシングルスピードになっている1000番という姉妹機も存在するらしいということ。


1989年と言えば、ダイワならジウジアーロデザインのTD-1Hi、2Hiが出た頃。
タカさんの釣り道具箱参照。
チームダイワのネームの初出らしく、インフィニットストッパー搭載で、私のイメージでは完全に「現代」のリールの礎って感じ。
シマノはこの時点ではパッとしてないですが(失礼)、2年後には同じく「現代的」なバンタムスコーピオンが、3年後にはついに赤メタが出てくることを考えると・・・

小型ベイトリールの分野でPENNが覇権争いなんてのは、夢のまた夢だったかな~。
  


Posted by MxTxN at 06:00Comments(0)リールベイトタックル