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2024年03月12日

21ソアレXR C2000SSHGとHEIGHTENスプールのドラグワッシャーをフェルトにした話

~これまでのあらすじ~
21ソアレを手に入れたはいいものの、使ってみるとハイレスポンスドラグの出方が好みではなかったのでどうにかしたい。
どうもドラグワッシャーを替えるだけで良さそうなので、そうしたい。

というわけで、カーボンワッシャーのハイレスポンスドラグをデチューンして従来のフェルトワッシャーをインストールしたというお話です。

まずは20ヴァンフォードC2000Sのドラグワッシャーを注文。
ソアレは派生機なんだからどうせドラグワッシャーのサイズも一緒でしょ、と安易に考えたのが間違いだった。

サイズ、違った(悲)

改めて分解してドラグワッシャーを取りだし、手持ちのリールのドラグワッシャーと比較。
すると16ストラディックCI4+C2000Sのドラグワッシャーと同じサイズ。


というわけで、16ストラのドラグワッシャーを注文し直しました。


取り付けも動作も問題なし。
基本的にドラググリスは城峰釣具店のユルネバを塗ってて、このズルズル感が好きなのでフェルトの動作が性に合うのです。
無事目論みは達成されたのでした。

ついでにとはなんだが、タイトルにも書いてあるHEIGHTENのスプールことも。
ソアレのスペアスプールとして、中華互換スプールのHEIGHTEN・S-27スプールを調達。


安いから仕上げとかはそれなりかな、と思ったけど、普通に使えるスプールでした。

で、このスプールもカーボンワッシャー搭載で同様にドラグの出方が好みでは無かったため、フェルトワッシャーをインストール。
サイズはやはり16ストラのものと同一でした。

というわけで、21ソアレとHEIGHTEN・S-27スプールのドラグの出方が気になっている人は、16ストラディックCI4+C2000Sのドラグワッシャーを仕入れて試してみてね。

釣具屋さんで、
「部品番号4番 シマノパーツナンバー102ZG ドラグ座金」
を注文してみてください。
あと何年かはパーツ供給があるはず。

まあ、ドラグの出方なんて好みだけど、そもそもの話ドラグワッシャーって消耗品でしかも安いので(ステラのものでも220円)、年1回ぐらいで気軽に換えていきたいパーツですね。
  


Posted by MxTxN at 00:04Comments(0)リールスピニング

2023年08月26日

大森製作所 ダイヤモンド マイコンNo.1を買って使ってみた話

~これまでのあらすじ~
釣りの帰りに釣具店の中古コーナーを見に行ったら、すっごく綺麗なマイコンNo.1を激安で見つけてしまったのでお持ち帰りしちゃった。



最初に書いておくと、別にオールドリールが格別に好きだとかって気持ちは持ち合わせちゃあいないんですが、釣具好き、リール好きとして、目の前に興味深いモノが転がっていたら手に取ってしまうじゃないですか。
今までも折に触れ、大森こそホンモノとか、そのような評価を目にしてきたので。
ま、巡りあってしまったなら使ってみようかな、ってことで。
クッソ安かったし。

現場でも不具合は無いか一通りチェックはしたけど、持ち帰って改めて分解チェック。


どうも、当時淡水で数回だけ使ってあとは倉庫にでも放り込んであったと思われるような状態。
外観もごく一部に塗装ハゲがある程度で綺麗そのもの。

回転が重いかなと思ってたのはグリスが古くなっていただけ。
粘土みたいになってたグリスを落としてみると、各パーツは綺麗なまま。

ピニオン受けの部分に詰まって固まってたグリスというか最早スラッジだけは非常にやっかいでしたが、何とか落として新しいグリスとオイルをインストール。
2個しかないベアリングにも特に不調はなく、洗浄してそのまま使用。



リールの構造自体は非常に簡単。サクッとばらせるしサクッと組めます。
ローターを取らなくても内部にアクセスできるのが楽でいい。

オイル部分はひとまずレビテーションのNULL EXライトを、ギアには城峰のPグリス01を、その他箇所のグリスはシマノのSHIP-0(DG06)を入れました。

ドラグは材質不明のワッシャー4層構造。


リールを組んでみて、ラインはPE0.4号をインストール。
この手のリールは糸ヨレに弱いので、モノフィララインだとトラブルが多くなりがち。
でもPEラインは極端なヨレが掛かってない限りはそう言ったトラブルとは無縁、というのが持論。

なので、ダイワシマノ以外のリールを使う時はだいたいPE入れてます。
するとだいたいトラブルレスで使えてます。

ただしこのスプール形状は・・・気持ち少なめどころかガッツリ少なめに巻いた方が良いとスピンフィッシャーSSで学んでいるので、これぐらいに抑えた。


15釣行ほど使ってみて全くライントラブルを起こさなかったので(ホントに0回)、もうちょい下巻き入れてもよかったかな、とラインを巻き替えるタイミングで攻めてみた所・・・


ラインテンションの掛かるルアーなら問題なかったんだけど、レッドペッパーナノのパニックアクションというラインテンションが全く掛からない釣りをしたところ、ラインがふかふかに巻かれたことでキャスティング時のエアノットが多発。
こりゃアカン、と再び下巻きを調整。


ついでにデコボコだった巻き形状も、時々糸を手で巻いて調整することでちょっとはマシに。
スピンフィッシャーSSで培ったテクニックは役に立ったよ、あの日の俺・・・

この程度のライン部の径でハンドル1回転62cmぐらいの巻き取り。
おおむね現代の1000~2000番ノーマルギアぐらいですかね。
実用充分や。

ラインを巻き終えてから、スプール上部のノブ(ドラグノブではない)を外して糸巻き形状調整ワッシャーを1枚抜き、ちょっと前寄りになるように調整。
(・・・したけど、これはしてもしなくてもよかったかも)

オーバーホール後にニゴイとケタバスとバスを釣って使い心地を確かめましたが・・・
正直ナメてました。
トラブル一切なしなのはもう当たり前として、投げて巻く、掛けて釣るという動作にストレスが無い


特に巻き心地の軽さ、滑らかさ、ノイズの無さにビックリ。
はっきり言って、自分基準でエリアトーナメントですら「使える」レベルの巻きです。

よもや40年も前にこれほどの完成度のリールが存在していたとは・・・
なるほど、噂に違わぬ良いリールでした。とても気に入ってしまった。


ちょっと手を加えた方がいいなと思ったのは、ラインローラーとドラグ。
当初、ラインローラーは指で強く押して回すとちょっとだけ回る程度。
回るというか、ズレるというか。
試しにマジックで目印を付けて釣りをしたところ、一応は釣りの最中に少しづつでも回っていることが判明。

ラインローラーに糸溝が出来ないよう、魚掛けたときとか高負荷時にちょっとずつでも回転してくれていれば、まあいいかな、と思っていたんですが・・・

ただねー、ニゴイでギュンギュンドラグを出されるファイトを連発した後でラインローラーを触ったら、ほんのりと暖まっていたんですわ。
糸が溶けて切れる程の温度まではいかないだろうけど、ちょっと怖かったので・・・


液体コンパウンドでラインローラーの内側をちょっと磨いた。
これで抵抗を減らしてみると、指で軽くなぞるだけでクルッと回転する程度に改善。
スリーブにはレビテーションのNULL EXライトを使用。
これでラインローラーは解決。

で、ドラグ。
当初は、滑り始めに固着して引っかかり、ドラグが作動し始めるとスムースに出るという状態。
この初期の食いこみが厄介で、30分ほどドラグの作動が無いと固着。

なので、魚を釣っていないときは定期的に糸を引き出して固着しないようにするってのと、緩めにドラグを設定しておかないといけない。
でも結局、固着が原因で糸が出ずに1度魚に切られてしまった。

洗浄してドラググリスを塗りなおすと、滑りはスルスルになったけど別の問題が発生。
今度のは、言葉でうまく説明しにくいんですが・・・

ドラグが作動すればするほど一定の所までドラグ力が上がっていく、という現象。
手で糸を持って、ジッ、ジッ、ジッと断続的に糸を引き出していくと、どんどん糸の出がキツくなり、ドラグノブで最初に設定したとこからドラグ力が上がっていっている状態。
これに関してはどうもドラググリスが原因。

最初にOHした時、ドラグワッシャーがカピカピだったんですよね。
干からびてるだけかと思ってドラググリスを塗ったんですが、どうも乾式というのが正解だったようで、改めてドラグワッシャーを洗浄して乾式にしてみるとこの問題は起きなかった。
というわけで、(間違ってたらゴメンナサイだけど)純正ワッシャーは乾式だったようです。

でも結局、滑り始めの固着が改善できなかったので、ドラグワッシャーの材質そのものを変えてみることに。
まずは、テフロンのシートがあったのでそれを切り取ってインストール。
サイズ(厚み)の都合上、4枚のうち2枚を交換。


ハサミで切り取ってポンチで穴を開けたので見た目は非常に酷いもんだが、こんなん面の圧力が発生すればいいし、まあ自分のリールだしってことで。

すると、ドラグの滑り問題は完全に解決。
初期の固着は無くなったし、滑りもスルスル。
だが、これでは終わらない・・・

先に書いた厚みの都合上ってのは、純正ワッシャーの厚みは1mmに対し、テフロンのシートはもっと薄い。
恐らく0.5mm以下。
この薄いテフロンドラグワッシャーに置き換えるとどうなるかと言うと・・・
ドラグユニットの厚みが薄くなってしまうため、ドラグノブを目いっぱい締めても締め付けが足りず、ある程度のドラグ力以上は掛からなくなってしまったという。
恐らくMAXで1kgに遥かに足りていないはず。

4枚中2枚交換しただけでコレなので、4枚とも薄いテフロンにすると完全に締め付け不足でドラグが掛けられず、エリアトラウトかアジングぐらいしか出来なくなるでしょう。
それは困る。

次の手は、市販の硬質フェルトシートを買ってきて入れてみること。
メのフォロワーさんに教えてもらったシートがamazonで売っていたのでポチー。

前回のテフロン切り抜きでコンパスカッターの必要性を感じたので、それも100均で買ってきた。


で、切り抜いてみると、外径は良かったんですが・・・
コンパスカッターが最低1mmからしか切れなかったオチで内径をくりぬくことが出来ず。
結局内径の穴はデザインナイフとハサミで整えることに。

このフェルトワッシャー自作は大正解でした。
初期の固着は解消され、作動は現代リールと全く遜色ないスムーズさ。
ドラグユニットの厚みが純正より若干薄くはなるので最大ドラグ力は落ちましたが、PE0.4号で戦う相手に必要十分ぐらいは確保。


(上から純正、テフロン、フェルト)

ちなみにこれにはきちんとドラググリスを使用。
城峰のユルネバをインストール。

これで何の憂いも無く実釣で使えるようになりました。


多少手の掛かるリールでしたが、まあ弄るのが好きでやってる面もありますし?
というわけで、マイコンという頼もしい相棒を手に入れた!
俺たちの戦いはこれからだ!  


2023年01月24日

22ミラベルC2000Sを買ってエリアトラウト向きチューンをした話

~前回までのあらすじ~
エリアトラウトが好きな割には手持ちのタックル構成が万全ではなく、ノーマルギアで、巻きの軽い、できれば安くて使えるリールが欲しかったので探していた。

2万円以下のリールを色々物色していたけど自分の思想的にパッとするものが無かった所へ、22ミラベルのC2000サイズが店頭に並び始めた。
早速触ってみたところ、これは、という可能性を感じたので・・・

my new gear...


自分がエリアトラウトリールを探していた時に重視していたのは・・・
・自重が軽い
・巻きが軽い
の2点。

自重の軽さはまあそのまんまで、ミラベルC2000Sの180gで充分やなと思ったのでクリア。
しばらく使ってた18カーディフで170gだったからね。

では巻きの軽さとは。
リールをくるくるした時の軽さなんですが、特に巻出しの軽さを重視。
ここに影響するのは、ローターの軽さと睨んだ。

そりゃそうだ、ギアで増速された一番先っぽに付いてグルグル回転してる部分なんだから、ここが軽いに越したことはない。
特にエリアトラウトではハンドル1回転3秒の巻きってのが普通なので、回転の慣性の恩恵が受けられずモロに回転そのものの軽さが問われる。
(巻出しは重いけど、ローターが高速回転するスピードなら巻き自体は軽い、ってのはダメ)

シマノのクイックレスポンスシリーズのリールは基本的にローターが軽いのが特徴なので、最下級とはいえクイックレスポンス機種のミラベルのローターも期待できるはず。
というわけでお店で回してみて、確かに他のリールよりも巻きが軽いな、と購入に至った次第。

で、ミラベルのローター重量はというと・・・

およそ39gと、ギリギリ40gを切ってきた。

シマノ上位モデルや過去のクイックレスポンス機種、ダイワの軽量機種のローター重量がおおむね30g前後で並んでいるという事を考えると、クイックレスポンスを名乗るにはちょっと・・・重い。
いや・・・3割増しって結構重いよな。
ほんとかー?ほんとにクイックレスポンス名乗っていいのかー?

で、リールオタクの先達たちが残してくれたインターネット集合知で、今~2万円で買えるリールのローター重量を調べてみると、おおむねこんな感じ。

21ナスキー C2000 約46g
21アルテグラ C2000 不明
19ストラディック C2000 約43g
アルテグラはわかんなかったけど、2500番で50gらしいしストラディックより軽いことは(巻いた感じの重さからも)なさそうだから、2000番も相応に重いはず。

18レガリス 2000 約46g(参考値・ローターにくっついてるクラッチリング混みの重量かもしれず)
21フリームス 2000 不明
21カルディア 2000 約38g
フリームスは不明だけど、形状が一緒なのでカルディアより軽いってことはないか、同じはず。

ちなみに軽量モデルの参考までに・・・
19ヴァンキッシュ C2000 約28.5g
圧巻の30g切り。

というわけで、クイックレスポンスを名乗るには重いけどコアソリッド機種よりは軽く、軽量化を謳うダイワザイオンVローター機種(21カルディア)とほぼ同等の重さなので、ミラベルの値段を考えればまあ順当に上等かなって印象でした。

ローターの話はおしまい。
で、買ったミラベルにはいきなりバラバラになってもらった。

スプールは27g。


ハンドルは約20.5gと意外と軽く、もうちょっと重いかと思ってたのでびっくり。
16ストラディックCI4+のと変わらなかった。

全分解して・・・


主要部4個のベアリングは洗浄してIOS-02をインストール。
もっと軽いオイルも考えたけど、やっぱノイズ消しもできる02で。

オシュレートギア軸もIOS-02で、歯にSHIP-0。
メインギアは城峰釣具店のPグリス01、メインシャフトもIOS-02で組みました。

ちなみにギアグリスがメインシャフトに付くと、ベアリングがどうの、ローターがどうのとか言ってるのがバカらしくなるぐらい巻きが重くなるので注意。



また、オシュレートギアの下のブッシュにハメてオシュレートギアと連動するようになっているブッシュバネを除去。
どう考えても回転の抵抗になるし、どうしてこのパーツが必要なのか俺にはわからなかった。
ノイズ消しのため・・・?わからん。

ブッシュバネを除去するだけで回転の軽さは上がります。
自分の環境では何か不都合は起きてないですし、構造的に何かが起きるとは思えませんが、まあ真似は自己責任で。

惜しいと思うのが、同じ価格帯で同じS字カム機種の18レガリスだと、オシュレートギアにベアリングが入っているのです。
もしミラベルもここがベアリングなら、もっと巻きが軽くなるのに・・・



オシュレート絡みでもう一つ、摺動子ガイドの棒を液体コンパウンドで研磨。
この作業は自分のリールでは初めてやってみたけど、作業前の表面を爪でひっかいてみるとザラザラと雑な仕上がりをしていたので、恐らく磨いた意味は多少はある気がする。
この作業だけを切りだして、作業前と後での感触を確かめられなかったのが残念。

この液体コンパウンドはリールのパーツ磨くときに良いよって知り合いに教えてもらったんだけど、車やバイクいじりするわけでもないので、俺の人生10回分ぐらいの量があってとても使いきれる気がしない。


ボディはパパッと組み上げて、ドラグ部は城峰釣具店のユルネバをインストール。


ミラベルはベアリング支持じゃないけどさ、ドラグコンディションを保ってればベアリング入ってなくてもちゃんと糸出るから、どんなリールでもドラグメンテナンスはマメにした方がいいぞ。

グリス切れやフェルト死にでドラグコンディション最悪、糸の出がクッソ悪いのに、俺の(ここにお高いリールの名前が入ります)はドラグが最高でよーとか言ってると、ちょっとカッコ悪いからね。
そんなんと比べたら俺のミラベルの方が糸切れんて。


最後に、ラインローラーにベアリングを追加。


740ZZサイズ。
中のラインローラーカラーと入れ替えればOK。
隙間が空くので、市販のベアリング追加セットなどを見てみると追加でカラーやワッシャーを隙間に入れてるのが正解?のようだけど、構造上隙間を埋めなくてもパーツはガタつかないから俺はベアリング入れるだけで済ませた。

重量バランスが崩れて早巻きすると多少ブレを感じるようになる(エリアトラウトで普通に釣りするスピードなら無問題)ので、やるなら自己責任で。


そして組み上げたのがこちら。

ミラベル本体よりもお高いファンネルも付けてみた。
色がマッチしてるので全く違和感ねえな。

初期状態よりちょっと巻きが軽く、スムース&シルキーに仕上がりました。
S字カムの上下のカチカチが気になるけど、もう宿命みたいなもんだからそこは諦める。

早速使ってみた。
ハンドルはファンネルの45mmじゃなくて40mmにしたかったから、余ってたソアレので。


1.5ポンドのフロロを巻いてスプーン・クランクで30匹ぐらい釣ってみた。
リトリーブ中のノイズ・違和感は無く問題なし。
やはり上位クイックレスポンス機種と比べると巻きの軽さは劣るかな。

21アルテグラと巻きを比べたら、ミラベルの方が明確に軽い。
(そもそも、どう考えても仕様がワンランク上で普通ならそっちを買うであろうアルテグラを選ばなかったのって、店頭でアルテグラを巻いてみたときに巻き重りが許容範囲を完全に越えてたからなんだよね。個体差を考慮していろんな店で触ったけど、どれもミラベルに及ばなかった。)

ただし、魚を掛けたときにモロに価格差が露呈して、巻き上げパワーの無さゆえの巻き重りがある。
重いって言っても、上位機種のハイギアリールで魚を掛けたときよりは軽いかなぐらい。
んー、まあ、いうて1万のリールだからな・・・

メインにしてるリールと比べるとそりゃ全然・・・
だけど、いや、でも充分こいつで戦えるわ。
たった1万のリールでこんなに良いもんが使えるのかと考えると、リールの進化は凄まじい。

というわけで俺はこのカスタムした(と言うほどのことはしてないが)ミラベルでエリアガチ勢を薙ぎ払っていくからな。
もしトーナメントに出て上位になったらタックル紹介でミラベル出てくるからな。  


Posted by MxTxN at 20:02Comments(0)リールスピニング

2022年11月25日

アブのアンダースピンリール1044にダブルハンドルを取りつけた話

これまでのあらすじ。
ずっと放置してた1044のオーバーホールをして・・・


実戦投入したんだけど・・・


使ってみたらちょっと問題があった。
何が問題ってね、まず、そもそもこの手のリールってルアーフィッシング用途がメインじゃないはずなんですよ。
欧州でマッチフィッシングと呼ばれる、要は餌の浮き釣り。
日本でいう所の淡水小物釣りに近いんだけど、日本のそれは延べ竿がメインなの対して欧州では補助的にリールを使うらしい、と。
つまり、ちょっと流れに乗せて浮きを遠くに流したいとか、ちょっと大物掛かっちゃったからリールファイトするわとか、そんなんがこのリールの用途になるはず。

対して自分がアンダースピンリールを何種類かルアー釣りで使ってみた際の問題点は、ロッドごと振り回すようなキャストをすると、ハンドルが回転してクラッチが返ってしまう。
特に、ハンドル回転の軽さがズバ抜けているAbu706はそりゃあもうクラッチが返ってしまう。
返りまくる。

こんなん現代の投げて巻く釣り(=ルアー釣り)に向いてるとは到底思えない。

でも我々はね、ルアー釣りで使いたいんですわ。
というわけで、問題を解決するには・・・
シングルハンドルをダブルハンドルにする。
これですべて解決。シンプルな解決。

まず、取りつけるハンドルの選定から。
ベイトリールのハンドルが必要になるのですが、注意点としては、最近のリールではデフォになっているクランクハンドルではなくストレートハンドルが必要。


こちら加工後の装着した画像からわかるように、フロントカップとハンドル間の隙間が狭く5mmほどしかありません。
内側にクランクしていると、程度により恐らく干渉します。

見栄え的には昔のアンバサダーのハンドルがマッチするかなぁとも思ったのですが、雑に使って海水没も想定しているので分解出来るやつがいいかなぁと。
その上で、ストレートハンドルで、ハンドルの中央がまっ平らで、ハンドルノブを換えたくなった時にシマノかダイワ用ノブが使えて・・・って条件を絞っていくと・・・

08メタニウムDC
09~10スコーピオンXT
09アルデバラン
11スコーピオンDC
ぐらいのハンドルが候補に。

アンタレスやコンクエストは平らなハンドルじゃないし、07メタマグはなんか余計な穴開いてるし、だいたい10年以降のリールはクランクハンドルになっちゃってるし、意外と候補が無かった。

幸い、友達が09アルデバランのハンドルを譲ってくれたので・・・
今回はこれを取りつけることに。

まず1044のハンドルを分解(画像は既に交換したハンドルになってますが)

ドラグノブの蓋は、穴に細い棒を突っ込んでこじれば外れます。


ドラグ音出しのパーツを外して、次に真鍮のナットを外す。これは逆ネジなので注意。
ドラグノブを回して外すと、ハンドルを止めるナットに辿りつきます。
これを取ればハンドルが外れる。

見ての通り1044のハンドルシャフトの穴はどう考えてもシマノの穴よりデカいので・・・
穴の位置を合わせて頑張って手でヤスリで削りました。
ロックフジヤマの動画2回分の時間が掛かりました。
リューターなどがあれば時短できます。


穴の形ボコボコやけど、まあええやろ。


で、あとは外した順番に取り付けて完了。


これでハンドルのバランスが取れることによって、強めに振り回してもクラッチ返りはゼロ。

早速実戦投入して琵琶湖でハス釣ったり・・・


バス釣ったりしてました。


ライン放出性が良く、キャスト時の伸びは気持ちいい一方で・・・
正直リールの性能としては愛が無いと厳しいです。
特にドラグの特性として、スピニングのようにドラグを滑らせながらも巻く、ということが出来ないため、ドラグを使ったファイトを必要とする大型魚を相手にするにはコツが要ります。
ジャパニーズボーンフィッシュこと琵琶湖のニゴイには手こずりました。

ただ、シンクロドラグを駆使して糸の出し入れをするのは、それはそれでマニュアル操作感があって楽しいものです。

で、このリールを整備した目的は、ソルトのライトゲーム(メッキ・小型青物・根魚)で使いたいなーって思ってのことだったのですが・・・
ここまでやっておいてなんですが、諦めました。

引きはするけど、ニゴイのファイトってまあ御しやすい方なんですよ。
でもニゴイ相手にこのヤルかヤラれるかみたいな緊張感のあるファイトしないとダメだと、シオ(カンパチのちっちゃいやつ・ショゴ、ネリゴ)とかオオモンハタの小マシなサイズは・・・
ちょっと無理かな、と思っちゃいました。
この手の根に走る魚には、前述したドラグ特性との相性の悪さが、ちょっとね。

やってやれないことはないけど、糸切られまくるのが目に見えてるし。
かといって釣りの快適さを落としてまでライン太くしたくないし(PE0.4号)。

というわけで、キャスト返りの問題点は解決したけどほぼハスとニゴイ専用リールとなってしまったのでした。
また来夏まで出番はお預けかな。  


Posted by MxTxN at 00:00Comments(0)リール

2022年03月26日

いまさらプロキャスターXその4 生まれ変わったプロキャスター

これまでのあらすじ
子供の頃に使ってたプロキャスターXを整備してナマズ釣り用に復帰させたいんだが、とっても手の掛かる子でいじり甲斐があるってもんよ。

まずはオーバーホールから



次にマグフォースVをマグフォースへデチューン&スプールベアリング交換



マグネットブレーキが壊れた(ダイワ病)ので補修



と、ここまででやったことは・・・
チェックフルオーバーホール&ベアリング交換
チェックオフセットハンドルに交換(+4BB)&スタードラグを雑加工
チェックサイドプレート側のスプールベアリング追加(+1BB)&スプールのベアリング交換
チェックハンドル軸ブッシュをベアリングに交換(+1BB)
チェックマグフォースVを改造して無印マグフォースへ変更
チェックマグネットの接着剥がれを修理

というわけで、ほぼほぼ別物へと生まれ変わりました。
まずハンドルを空転させただけでもわかる巻き心地の軽さ&ノイズの低減。
これはハンドル軸をブッシュへ交換したことと、その他回転に関わるベアリングが全て新品になったことが大きいです。

そしてキャストフィールの大幅な向上。
スプールベアリングを回転の良いものに換えた(そもそも片側ブッシュだった)ことによる飛距離の向上と、無印マグフォース化がかなり効果を発揮しました。

特に、低速回転ではブレーキがうまく働かないというマグフォースVの欠点を克服できたため、ナマズ釣りで多用されるショートキャストの安定感が当社比5千億%アップしました。





スロープノーズで自己記録をちょい上回るサイズも飛び出し、しっかりとナマズリールの役目を果たしたプロキャスターX。
もう何も言うことはないナイス



かと思ったじゃん?
次から次へとトラブルが起きるんですわ。
なんか釣りから帰ってくると・・・ハンドルぐらぐら。
何・・・何が起きた?

と見てみると、ハンドルロックナットが変形してナメてしまった・・・汗
と共に、ハンドルシャフトの山もちょっとナメてんね。


高い足場から60upのナマズを抜きあげる時に、魚が空中に出た状態でゴリ巻きしたりしてたので相応の負荷は掛かってしまったはず。
まあでもシャフトとナットを交換すればいいっちゅー話なんだけど・・・
シャフトはパーツ在庫なしで供給不可。
ナットだけ新品にしても、またナメるのでは・・・?

あと、ちょっと話は変わるけど、ハンドルを変えたことでハンドル軸がナットから飛び出してて見た目が悪いので・・・汗


厚みのある袋ナットを探して付ければ、飛び出たシャフトが隠せて、ネジ山に掛かる部分が増えてナメにくくなるので問題解決ではないかと。
と思い立ったのですが、厚みがあり、袋ナットで、これは左ハンドルなので最大の問題だったのですが逆ネジのナットというものが全く見つからず。
妥協して純正ナットを付けるしかないか?
ってところでナマズ釣りも一段落しちゃったし、いったんプロキャスターのことは放置凍結。

プロキャスターが使えない間、ナマズ釣りに18バンタムを使った所・・・
やっぱ今どきのリールの方が圧倒的に良かったです(爆)

その後たっぷり半年は放置して、ふと思い立ってヤフオクを検索すると・・・
あったびっくり

厚みがありびっくり

袋ナットでびっくり

逆ネジびっくり

早速ポチって届いたものを取りつけると、バッチリフィット。


プロキャスターXが金パーツ使ってあるからナットも金色選んだけど、ちょっと色合い違ったね汗
それはまあいいや。

というわけでこれにて一件落着びっくり

今年のナマズシーズンもこいつで楽しもうと思います。
もうこれ以上トラブらないでおくれよ~。
  


Posted by MxTxN at 05:10Comments(2)リールベイト

2021年07月05日

いまさらプロキャスターXその3 マグフォース故障のダイワ病発生と対処

前回の記事でブレーキ力が0.5でも充分ブレーキが掛かると言ったな。
あれは間違いだった。

なんかダイヤルとブレーキ力がちぐはぐなんだよなぁと思いつつもまたナマズ釣りに行ったら、その日はブレーキ力が全てのダイヤルで一定になっていて、更にキャスト時たまーに何かに擦れるような異音も。
あっ、これダイワ病だわ・・・

どうなっているかというと、マグフォースVのマグネットの接着が経年劣化(このリールは20年モノ)で剥がれてしまい、ブレーキダイヤルを回してもブレーキが効きすぎるか効かなさすぎるかで変化しない状態。
スプールをいじったときはまだギリギリ接着が耐えていたようですが、その次の釣行で完全にマグネットが剥がれてしまい、それに従いマグネットホルダーもグラグラになりスプールのローターに接触、異音も発生となっていたようです。

他にもスピニングの逆転などもダイワ病と呼ばれたりしていますが、それは置いといて。

じゃあぶっ壊れちゃったじゃん、どうすればいいのはてなというわけで、直してみました。


これがマグネットユニットの分解状態。
中央のグレーのリング状の部品が外れたマグネットなんですが、これは本来スプールベアリングの収まっているひだひだの所に接着されていないといけないもの。


まずダイヤルのネジを外し、ダイヤルをパージ。


何でもいいので接着剤を用意。
今回は手元にあった2液性のもので接着。


まず、最初の画像で一番右にある黒いリング状のパーツを、サイドプレートの突起にハマるように装着。接着はしなくていいです。
その上にグレーのマグネットを接着していきます。
わかりやすいよう赤ペンで印をつけていますが、ひだひだとマグネットの切り欠きの目印があるところ同士を合わせて接着。

接着剤が硬化する間に、ついでにベアリング交換もしてしまうことに。
ピニオン支持の2つのベアリングがゴリゴリだったので、ミネベアのものを用意していたのです。


まあ外して付けるだけなので特に書くことも無く。


接着が固まってきたら、マグホルダーを付けます。

最初の画像の右側の黒いパーツと形が合うように穴が開いているので、まずそこに合わせてハメこみます。
それからマグネットの切り欠きの位置が合うように回転させます。
赤の目印が付いているように一直線になるようにするのが正解です。

最後にダイヤルを取りつけるんですが・・・

ブレーキが10のMAX状態で取りつけます。
でないとダイヤルとブレーキ力がチグハグになります。

で、組み上げて作業終了。

これで正常なブレーキ設定となったので、マグフォース改造の効果がどうなっているのか今度こそ試せる~。
はやく釣りに行きたい。

しっかし、随分手の掛かるリールだこと。
やったことは・・・
○ハンドル交換&ドラグノブ削り
○サイドプレート側のスプールベアリング追加&スプールのベアリング交換
○ハンドル軸ブッシュをベアリングに交換
○マグフォースVを改造して無印マグフォースへ変更
○ピニオンのベアリングを新品に交換
○マグネットの接着剥がれを修理

やっぱ最初から新しいリール買った方が良かったなびっくり  


Posted by MxTxN at 07:00Comments(0)リールベイトタックル

2021年06月28日

いまさらプロキャスターXその2 マグフォースVいじり&カスタム

無事はてな復活したプロキャスターでナマズ釣りに行きました。


まあまあ、きちんと魚は釣れるものの・・・
投げて巻くことは出来るものの・・・
ストレスフリーとはいかず、ラインが浮ついたりバックラッシュしてしまったり。

いや、比較対象が超名機タトゥーラSVなので酷というか、そもそも比較するのがオカシイレベルなのですが・・・
サミングをしっかりすれば防げるものの、もう現代のリールに慣れきってしまった俺は着水サミングだけで釣りがしたい。

どんな状況でトラブルが起きるかはわかっていて・・・
フルキャストするときは問題なし。
近距離に「置きにいく」ようなキャストでバックラッシュ。

これはマグフォースVの特性が悪さをしているようです。
超大雑把に言えば、スプールが高回転するときに強ブレーキ、低回転で弱ブレーキになるというもの。

フルキャストするときと速度の出ないショートキャストでは、同じブレーキ設定なのに同じブレーキ力とはいかないのです。
なので、ナマズ釣りって比較的近距離にキャストすることが多いので、弱いブレーキ力しか働かずバックラッシュ。

どうしたもんかねと思った矢先に思い出す、マグフォースVのチューニング。
というかデチューン。
実は可動式ローターを固定することが出来るのです。
詳しくは他に説明されているブログがいっぱいあるので特に書きませんが・・・

バネを入れ替えて・・・こう。


常にローターが飛び出た状態となり、マグフォースVから無印マグフォースへとデチューン。


赤いパーツもう要らんやんと思ってこの後外した。

約20gのスプールから0.25g軽量化できました。多分あまり効果は無い。

これで常にマグネットのブレーキ力を得られるようになり、ほんの数m程度の「置きにいく」キャストも問題なくこなせるようになりました。
そして意外というか、ほう、そう来るか・・・となったのがブレーキ設定。

こいつのブレーキは0.5刻みで20段階設定できるのですが・・・
まずはブレーキMAXから試していき・・・
おっ、結構ブレーキ強く掛かるやんけ、とどんどん下げていき・・・

気付いたらブレーキ力0.5でした。
これが近距離でトラブル無く置きにいけて、かつ遠投してもそこそこ飛距離の出るバランスの設定。

いや0.5て。
ちなみにサミングをしっかりすれば、ブレーキダイヤルがOFFの状態でも飛ばせます。

そして、常にブレーキが掛かることによりマグフォースVのメリットであった遠投性能は犠牲に。
飛ばしたくても全然飛距離出ねえ。

それはスプールのベアリングが片側カラーなのと、ベアリングもそもそも傷んでいるのが問題ではあるので、ちゃんと回転性能を上げるべく、交換用のベアリングをポチっ。
ワイズクラフトのベアリングをインストール。


サイドプレート側はクリアランスがギチギチで結構しっかりベアリングがハマったので(逆に今度取りだすとき難儀しそう)、スリケンめいたベアリング抑えのパーツは付けませんでした。

スプールシャフトのものも交換。

これでちょっとは回転性能が良くなり、飛距離が出るはず・・・?

そして、プロキャスターがきちんと使えるリールであることがわかったので、今までナマズ釣りに使っていたPENNのスピードシフター2000とポジション交代。
PENNとダイワ・アブはハンドル軸の径が一緒だったということを思い出したので、スピードシフターに付けていた85mmハンドルをプロキャスターに移植。

これで+4BB。ラウンドノブが好きなのでこれはいいね。
ここまでイジってしまうと、中途半端になっている部分も全部カスタムしてしまえという気持ち
も・・・

プロキャスターをいじる時、コイツに金を掛けるぐらいなら最初から中古で安い上位機種買ってしまう方が・・・という考えが頭をよぎったのですが、その通りです。
07メタマグとかリール性能の割に中古相場は安いし、プロキャスターと同世代のチームダイワシリーズなんかもっと安い・・・
まあ、完全に自己満足ですわ。

残るカスタム箇所は、ゴリってるピニオンBBの新品への交換、ハンドル軸のカラーをベアリングへ交換、傷だらけ&軸がむき出しになっているみすぼらしいハンドルナットをロング袋ナットへ交換、といったところでしょうか。
あとはプロキャスターZのパーツを追加して、スタードラグを回転させたときカチカチ音が鳴るようにすることも出来るのですが、見た目に影響しないし音なんてあっても無くてもどうでもいいのでそこはパスかな。

プロキャスターXにここまでする人、なかなかおらんやろ・・・ガーン  


Posted by MxTxN at 04:00Comments(0)リールベイトタックル

2021年06月16日

いまさらプロキャスターX103HL

バス・トラウトの釣りでは、割りとオールドタックル文化というものが根付いています。
リールで言えばアンバサダーやカーディナル、ミッチェルなどなど。
現代のリールとはまた一味違うデザイン、アトモスフィアが人を惹きつけるのでしょう。
あるいは当時の思い出も。

ところで、オールドタックルの「オールド」の定義とは?
およそ80年代以前のものはオールドと呼ばれているような気がするのですが・・・

思えば、インターネットを介してあれこれし始めたころ、00年代前半には既に80年代の釣り具をオールドと呼んでいたと思います。
時の開きは20年。
当時のオッサン共のオールド・グッド・デイズが80年代。

では。

2021年となった現在から20年前である2000年前後のものはオールドではないのか?
相対的にオールドと言っても良いのではないか?
というわけで、今オッサンになった俺が20年前に使っていた相対的オールドベイトリール、プロキャスターXの話です。



確か小学生か中学生の頃、新年のお年玉を握りしめ買いに行ったリールだったと思います。
世はバスブーム只中。
人気のルアーは手に入らず、プレミア販売がされていた時代。
メガバスルアーなんかは入手困難の筆頭で、若い人には信じられないと思いますがラッキークラフトですらプレミアが付いていました。
ですが、プロキャスターを購入した時に一緒にポップXを購入できました。

売ってないのでは?いったいどういうこと?
カラクリはこうです。
その店では、1万円以上の商品を買った客に「メガバスルアーの購入権利」を付けていたのでした。
プロキャスターは1万2000円ぐらいだったので、見事購入権利を入手。
ショーケースの中に並んでいたポップX(ルアー自体は定価売り)も買うことができたのでした。
そのポップXはいまだに持っています。

それは置いといて、プロキャスターX。
スペックはこんな感じ。

ギア比:6.3
ハンドル1回転の巻き上げ実測で62cm
最大ドラグ力3kg(結構弱い)
自重235g
ベアリング3/1
ラインキャパ12ポンド110mぐらい

マグフォースV
スピードシャフト
スーパーメタルフレーム
スプール重量実測19.6g

これに加え自分のは左ハンドルなので、当時ダイワが売りだしていたグリッピングレフトというモデルでした。
定価は16,000円。
グレードがひとつ上のプロキャスターZで定価21,000円。
XとZの違いはベアリングが1個増えるのとドラグのクリック音だけ。
XもZも基本的な作りは一緒なので、実質今のタトゥーラやSLXと同クラスと思ってもらえれば。
それを考えると、今のリールってスゲーですわ・・・

少年時代を共に過ごしたリールとして、さぞかし華やかな戦績があるのかと思いきや、全く活躍機会は無し。
釣りが好きだったといっても小~中学生が一人で遠出なんて親が許さず、バス釣りは親に連れて行ってもらって年10回ほどしか行っていなかったと思います。
中学2年ごろから地元でバスが溜まっている場所を発見してよく行くようになったのですが、スピニングタックルしか持っていきませんでした。

そして高校時代はDTMにハマり、釣りはほとんど行かず。
年10回も行かなかったはず。

ところが大学で釣りサークルに入って一転。
そのまま人生を狂わせてしまったのですが、まあそれはどうでもいいや。

で、大学に入ったころにはプロキャスターなんておもちゃみたいなリールは時代遅れで、スコーピオンやTD-Z、初代レボなど買って使っていたため、本当にプロキャスターに出番はありませんでした。
海釣りにも行き始めたころ、カワハギやアジなど船釣りのリールとしてちょっと使った程度。
その後は使うことなく、リールのライン巻き替えの時に一時的にラインを巻いたり、ラインをひっくり返すときに使ったり。
しかし海で使ったあとシャワー程度は掛けていましたが、まあこんな時代のリールなので当然塩害でやられゴリゴリに・・・

そのまま放置されていたのですが・・・
思うところありフルオーバーホールすることと相成りました。


まずはパパッと分解。
グリッピングレフトのデザイン上、ハンドル軸がリール後方にあるためレベルワインドのギアまで2個のギアを中継させています。


メインギアを外すとこんな感じ。
パーツ多いな!


重く頑丈なメタルフレーム。


3個のベアリングの位置は結構ユニークで、ピニオンの支持に2つとスプールシャフトに1つ。
普通なら、飛距離に関係するスプールシャフトに真っ先に2つを当てるべきところですが・・・?
ご覧の通りです。

ピニオンを2つのベアリングで支えるという構造は、今のシマノで言えばX-SHIP、ダイワで言えばハイパーダブルサポートとして売り出されているものですが・・・
こんな昔の下位機種で既にやっちゃってたんですよね。
なんでプロキャスターがこんなベアリング配置なのか謎ですけど。ホント。

ちなみに同世代の下位機種トライフォースZも同じ3ベアリングなんですが、ハンドル軸、スプール片側、ピニオンというこれまた謎配置。
限られたベアリングをどこに配置するのがいいのか探ってたんですかね?


日本製。


新しいグリスとオイルで組み上げ。
ベアリングは死んでゴリゴリだったけど、洗浄して回るようにしてからグリスインして誤魔化した。
ちなみに、もしいずれベアリングを交換しようと思った時のためにメモ。
サイドプレート側スプールカラー・ハンドル軸カラーもベアリングに変更可能。

ベアリングサイズ
830 3x8x4 スプール
1150 5x11x4 スプール
850ZZ 5x8x2.5 ピニオン
1280ZZ 8x12x3.5 ピニオン
950ZZ 5x9x3 ハンドル軸

で、組み上げたのがこの記事の最初の画像なわけですが・・・
何か違う?
うん、そうだね。
ハンドルがどうしても安っぽくて気になったので、余ってたパーツを組み合わせて80mmクランクハンドルを装着。

タトゥーラの純正ハンドルが余ってたんだけど、クランクハンドルのためスタードラグが干渉。
なので当たる部分を適当にヤスリで削って・・・


こう。


まあ・・・ちょっとカラーがマッチしてないけど・・・ええやろ。


ハンドルノブはベアリングの余りが無いためカラーを使ったけど、ここを4BB化することも可能。
なのでプロキャスターXは最大で9BBまで増設可能というわけです。
したところで・・・うーん、どうなんだろうね。


ちなみにハンドル軸が長すぎて袋ナットが使えず、こう止めるしかなかった。
ちょっと見栄え悪いけど・・・仕方ない。


リテーナーを止めるネジも長いのしか無くって、思いっきりハンドルを貫通。
ドラグには干渉してないし、まあええやろ・・・



まあでも、これでひとまず使える状態として完成。

PE4号巻いてナマズから投入かな・・・
思ったより使えるじゃんってんなら、新品のベアリングを入れてもいいかもね。  


Posted by MxTxN at 04:00Comments(0)リールベイトタックル

2021年05月17日

PENN スピードシフター2000 インプレなどのお話

遡ること今から5年前に手に入れたPENNのベイトリールのネタです。

いま
さら

手に入れたときの記事↓
2016/09/19
PENN 2000 TWO SPEED
久しぶりのリールネタです。今回の物は、ペンリールのバス用サイズベイトリール「PENN 2000 TWO SPEED」ナニコレ見たことねえ、って思わず買っちゃいました。ちょっとした青物用プラグよりは安かった。傷は全くなく、コレクションにばっちりかな。いやそのうち使いたいけど。いかにも80年代な黒い樹脂ボ…



その後スプールとスプール軸が分離破損してしまうトラブルに見舞われましたが・・・↓
2019/07/19
2019年のPENN新製品
今年もICAST(アメリカのフィッシングショー)が終わり、各社新製品が発表されましたねー。PENN党員の一人として、今年のPENNの新製品は何が来るかなーってやきもきしてました。でも、主力のラインナップはどのリールもモデルチェンジするにはまだ早いな、と思っていたので、全く新しい注目モデルが出るか、大した目玉…



2液の接着剤でなんとかくっつけてみました。


正直、シャフトとスプールの穴にたいした隙間もないので接着剤が上手く強度を発揮してくれるか謎でしたが、今の所なんとか使えています。
ナマズ釣りのPE4号ドラグフルロックで魚釣れてるんだし、多分これで大丈夫でしょう。


肝心の使い心地はと言うと、ナマズ釣りに使ってるんですがまずキャストフィールが意外にも良い。
B級リール、オールドリールにありがちな、そもそも飛距離が出ないとか、ブレーキを弱めるとバックラッシュの嵐とか、そんなことは全くなく。
軽いルアーやピッチングはさすがに苦手ですが、10gあればオーバーヘッドでスッと飛んで行き、15gあればサイド、バックハンドのコンパクトな振りでも飛ばせます。
ただしナイトゲームであることと、ナマズって遠投しないじゃんってことでマグネットブレーキの設定は常にMAX。
MAXだからと言って強すぎることはなく、スッと伸びてちょうどいいぐらいですかね。
遠投しようとするとちょっとブレーキ設定がシビアかな。風が吹くだけですぐ影響受けるし。

パーミング性は手の小さな自分でもまあ問題はなく、特に気になるような形ではないはず。
パカパカする広大なサムレストがしっかりリールを保持するのに役立ちます。
サムレストが開閉するリール、一時期どこのメーカーからも出てたけどあれどういうブームだったの?どこが最初?

ルアーの巻き心地は特に気になる点もなく良好。
樹脂ボディだけどナマズで使う分には大丈夫かな。

ただしこのリールの特徴でもある2スピード、これがちょっと・・・いや、かなり微妙。


ローギアが2:1、ハイギアが6:1の2スピードなわけですが、切り替えはオートマチック。
負荷に応じて、強い負荷が掛かればローギアに切り替わります。
一応、ハンドルとドラグノブの間にあるスピードシフターノブでどれぐらいの負荷で切り替わるかの強弱調整はできますが、ぶっちゃけ2:1のギア比なんてハンドル1回転で20cm程度しか巻けないわけで、ルアー釣りをする分には全くもって使用する必要のない死に機能なわけです。
いや、それ以外の釣りでもこのサイズのベイトリールで2:1のギア比が必要になる釣りなんて思いつかんのですが・・・

なので、普段はスピードシフターノブをガン締めして常時ハイギアのみで使っています。
いや、ハイギアだけ使おうというつもりではあるんですが・・・
ナマズを掛けて、寄せて、さあ抜きあげようとするときに・・・なんか、全然巻けない感じがするんですよ。
なので、巻いたつもりが想定より巻き切れておらず抜き上げ失敗したり・・・

最初は慣れないリールと夜釣りで距離感が狂ったのかなと思っていたのですが。
よく考えたら、巻けないってこれ、ローギアに切り替わっとるやんけ!
なので、ノブを限界まで締めても1.5~2キロぐらいの負荷でローギアになっちゃうようです。
とんだポンコツリールだぜ!
ま、それぐらいのポンコツさがいいんだけどな!


2スピードリールなんてこれが初めてなので、バラしたら元に戻す自信が無い。
ギアの内側にギアがある遊星ギア構造で、これで変速。
ドラグワッシャーはカーボンで、PENNらしくスムーズな滑りとストップ力。


サムバーとプッシュボタンの両方があり、フリッピングスイッチまであるため、クラッチ周りはやや複雑。

この複雑なクラッチまわりというのも若干難があります。
先述したスプール破壊事件も、サムバーの下にフリッピングスイッチが付いているというユニークながらも迷惑な構造が引き起こしたわけですが・・・


このあたりの作りに難があり、たまーに、それでも一晩ナマズ釣りをしていると何回も、半クラッチ状態になってしまうのです。
キャストして、ガン!と止まれば良い方で、キャスト中にピニオンが降りてきてしまい、ギャーーー!とスプールとピニオンが接触。
今はまだいいですが、このままではいずれピニオンが削れて使い物にならなくなるでしょう。
パーツ調達が全く期待できないリールなので、そうなったらもうおしまいですね。

PENNといえばソルトウォーターのスピニングと両軸というイメージで、こういった小型ベイトリールはあまり力を入れていなかった印象ですが・・・
ドノーマルなベイトではなく、2スピードリールを投入してくるあたり、面白いメーカーです。

現代のリールと比べてしまうと、そりゃポンコツではありますが・・・
ちゃんと釣りが「わかっている」メーカーだからなのか?
製造した日本メーカーが「わかっている」ところだったか?
投げて巻くことに関しては、意外なほどしっかりしたリールという印象です。

ちなみにこのリールについて調べてみてわかったことは、1989年発売と、5:1ギアのシングルスピードになっている1000番という姉妹機も存在するらしいということ。


1989年と言えば、ダイワならジウジアーロデザインのTD-1Hi、2Hiが出た頃。
タカさんの釣り道具箱参照。
チームダイワのネームの初出らしく、インフィニットストッパー搭載で、私のイメージでは完全に「現代」のリールの礎って感じ。
シマノはこの時点ではパッとしてないですが(失礼)、2年後には同じく「現代的」なバンタムスコーピオンが、3年後にはついに赤メタが出てくることを考えると・・・

小型ベイトリールの分野でPENNが覇権争いなんてのは、夢のまた夢だったかな~。
  


Posted by MxTxN at 06:00Comments(0)リールベイトタックル

2020年06月12日

2020年PENN新製品Battle III登場!

だいたい毎年6~7月頃がPENNの新製品の発表タイミングだったのですが・・・
今年はバトル3が出るようです。

ちなみにこの記事公開時点ではPENNオーストラリア公式HPのみで公開されていて、本家サイトでは未公開状態。
まあ本社はコロナの影響でしばらくストップしてたっぽいからそのうちかな・・・





初代が確か2012年、バトル2が2015年発表で5年ぶりのモデルチェンジ。
PENNのキャッチコピー(?)であるLet The Battle Beginにもその名が刻まれ、安くて使えるSWリールとしてマイナーながらもそこそこの地位を築いた機種です。
オフショア仲間も結構使ってましたし、船上でもたまに見かけたかな。

ラインナップは1000~10000番と超大型番手の10000番が増え、また4000、6000、8000番にはハイスピードモデルも加わりました。




変わらない金黒デザイン。


HSモデルはスラマー3のHSモデルと同じく赤黒デザイン。

パッと目を引くのはスプールのデザインとハンドルノブ。
スプールのブランキングが丸穴から鋭角な形になりました。
昨年出た下位モデルのフィアース3と似たタイプのデザインで、結構モダンな感じになって僕は好きです。

またハンドルノブがラウンドタイプになったのも好印象。
なのですが、AUモデルは2500~8000番までラウンドタイプの写真になっていますが、通販サイトのUSモデルでは1000番がI字ノブ、2500~4000番までT字ノブ、5000~8000番がラウンドノブの写真となっているため、国ごとのモデルで違いがあるようです。

10000番はどちらの国のモデルでもラグビーボールタイプになっています。
USモデルの4000番に関してはノーマルギアとハイギアで公表されている自重に違いがあるため、スラマー3でそうであったようにそれぞれ違う形のハンドルノブを採用している可能性があります。

発表されているスペックは以下の通り。
・フルメタルボディ+サイドプレート+ローター
・HT-100ドラグワッシャー
・5+1ベアリング
・IAR
・頑丈なアルミベールワイヤー
・スーパーラインスプール
・ラインキャパシティリング


ザ・PENNって感じで取り立てて前モデルと変わったところは無く・・・
ギアがCNC加工になったことで、亜鉛からアルミかブラスギアになったのかな?
あと全体的に前モデルより軽量化されてる。

個人的に買うならと思った番手のスペックはこんな感じ。
○4000HS
・自重12.8oz、362.8g
・ギア比7.0、巻き上げ109cm
・最大ドラグ6.8kg
・糸巻き量PE2号300mクラス
・通販サイトJ&Hの価格で124.95ドル(1万3~4千円ぐらい)
シイラ・カツオ・サワラのキャスティングにうってつけな中型ハイギアモデル。
シマノXG、ダイワSHモデルですらギア比6.2ぐらいなので巻き重りしそうですが、この巻き取りの速さは魅力。

○6000
・自重20.8oz、589.6g
・ギア比5.6、巻き上げ104cm
・最大ドラグ11.3kg
・糸巻き量PE4号300mクラス
・通販サイトJ&Hタックルの価格で134.95ドル(1万4~5千円ぐらい)
近海ジギングなら6000番でしょうか。

○6000HS
・自重20.8oz、589.6g
・ギア比6.2、巻き上げ119cm
・最大ドラグ11.3kg
・糸巻き量PE4号300mクラス
PE4号クラスのキャスティングならこれ。
ブリトップやそこまで大きくないキハダなどに良さそう。


日本での価格次第ですが、対抗馬がスフェロスSWとBGなら充分戦えそうなリールだと思うんですけど、ピュアフィッシングさんどうですかね。
スラマー3以降の製品が日本での取り扱い無いですけど・・・
  


Posted by MxTxN at 04:03Comments(0)リールスピニング