プロマリン レジェスタトラウト60ULのインプレ

MxTxN

2023年06月06日 02:00

いきなりだが使用しているタックルのお話を書き残しておこうと思う第4弾。
今回は激安ロッドに分類されるエントリークラスエリアロッドの出番。
先に結論を書いておくと、まあこの値段なら結構使えるかなってモノです。


気になるそのお値段、釣具店の店頭では税込み3800円でした。
ネット通販でもそんぐらいみたい。定価は8800円って書いてあるけど。
エントリークラスのラインナップが充実しているプロマリンらしいお値段です。
初心者やお金を掛けない人なら一度はお世話になるメーカーなハズ。

グリップはコルクでシート部分はnotフジ。

コルク部分とプラスチック部分との接着が雑で隙間があり、キャスティング時などにココが軋む感触があります。
デザインはオレンジのパーツが多く、あまり安っぽさはありません。

ガイド数9個(notフジ)、ハードガイド。
フレーム形状はYSGっぽかったり・・・


ティップ部はこんなんなので糸絡みはします。


ガイドリングはトップガイドのみ光沢が違いフジのSiCガイドと同じようなテカり方をしているので中華SiCかとも思われますが、ここに言及されている文言はネットでも見つけられなかったのでよくわかりません。
トップガイドリングだけ材質が違うのは明らかです。
フレーム形状はこんなん。


継ぎ目は逆並継。


このロッドの特徴は何といってもソリッドティップであることと、軽量であること。
ティップ側からトップ含め5個目のガイドの所からソリッドになっています。
ソリッド部は柔らかくペナペナで、ティップだけ曲げるとこんなん。


全体に負荷を掛けたベンドカーブでこんなん。
不自然感は特になく、普通のレギュラーテーパー。


ロッド自重はカタログ値69g、実測約66g。


ティップ側重量は実測7.5g。


振ってみると、その自重通り思いのほか軽いのがわかります。
ティップの戻りも早いため、ダルさがありません。

4千円以下で買えるロッドってボヨボヨだったり、やけに重かったりと、そこそこいい道具を使っている身からすると値段相応な不満感がありますが、振っただけの感じではレジェスタトラウトは意外と出来る子かもしれないという期待を抱かせてくれます。
(抱いたのでつい買ってしまったんです)

実際投げたり魚を掛けた感じでは・・・
値段相応だなぁと思ったのが反発力の無さ
魚を掛けるとわかりますが、反発力が足りずに曲がったら曲がっただけで戻ってこない、という印象を受けます。

キャスト時にも反発力不足を感じるのでちょっと力んで投げたいところですが、そこでペナペナのソリッドティップが悪さをします。
力んで投げるとティップが暴れて糸絡みを起こします。
(反発力が無いんですが)反発力を使ってふわっと投げる竿でした。

キャストウエイトはMAX5g表記。
軽いものは0.4gのスプーンから投げて使ってました。

(このハント0.4gとか)
前述のパワーが無くていまいち飛距離を出しにくい以外は普通にマイクロが扱えます。

レギュラーテーパー+柔らかいソリッドということで、スプーン・クランクの巻きの釣りはOKですが、逆に操作系の釣りは結構苦手。
スプーンを使うにしても、誘いを入れていくときは上手く入力が伝わらないのでちょっとストレスだったかな。

ラインはフロロ1.5ポンド、エステルは0.25~0.3号、PE0.15号~0.4号でやりました。
ガイド材質に由来するようなトラブルは特に感じず。

フロロと合わせると、使用感がもっさりし過ぎて自分の好みではない使用感ですが、乗せセッティングやクランク用としてならアリな感じ。
エステルでスプーンをやるのはなかなか合っていました。
PEでは放流狩りでバイトを弾かずに掛ける意図で使ったり、クランクで使ったり。

というわけで、ガイド絡みや反発力不足と言った所に目を瞑れば、普通に釣りはこなせました。


このロッドの悪い所は、何と言っても反発力の無さ。
自重の軽さ=カーボンの薄さとなり、軽いのに強い上質な素材を使えるわけがないのでそれがパワー不足に直結したってトコでしょうか。
まあでも・・・いうて3800円だからなぁ。

高い竿が使いやすいのは当たり前なので、可能な限り安く、軽量で、ソリッドティップのロッドが欲しいのなら、レジェスタトラウトは選択肢として真っ先に挙げていいロッドだと思います。
だって・・・3800円出して他にどんな竿があるって言うんだ

プロマリン - レジェスタトラウト60UL


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