泳がせチャレンジ!

MxTxN

2013年04月20日 23:33

どうも最近ヒラメがよく釣れているらしい。
なるほど、ヒラメが、よく釣れているのか。うむ。
その手の噂に何度も踊らされてきた俺ぐらいのレベルともなると、だいたい与太話とそうでない話が臭いでわかるようになる・・・。
が、これはどうも、本当に釣れているのだ。
そこからは早かった。
今ここに・・・与太話とダンスを踊る戦士が4人、相模川河口へ降り立つ!

ありとあらゆる状況を想定し、汎用性の高い竿を2本に、持っていけるだけの道具を持っていった。
錘は船指定の15号から泳がせの30号まで5号刻みで、キスが全く釣れないときの苦肉の策としてジグやエギも忍ばせ、餌のキスを生かすためのエアポンプまで用意する周到さだったが、結局それらは全く出番がなかったことを先に書いておく。

作戦はこうだ。
シロギス船に乗りピンギスを釣る。
それを泳がせる。
そしてヒラメ!
単純明快!

しかし記憶にある限り、相模湾ではカワハギ釣りの外道でぐらいしかキスを釣った覚えが無い。
陸からの投げ釣りではついぞ一匹も釣れなかった。
・・・のだが、シロギス船なんだもの、きっと釣れるはず・・・敦賀じゃ釣れたし・・・
前日にHPに割引券があることを発見し印刷して持っていったが、4人いるとグループ割引で500円引きになるらしく、特に割引券は必要なかった。

この日はアジ船の人数が揃わず出船中止になり、かわりにキス船が増えることに。
当初我々はオオドモが取れなかった所を、増えたキス船に乗り換えることでトモに入ることができた。ラッキー。



出船してからすぐにポイントで、一体どれぐらい釣れるもんなのかと思っていたらすぐにアタリ。
たまに眠たげな引きをするこの感じ・・・ヒイラギじゃねーか!
仲間にはキスが釣れていた。
ちなみに自分は暫くヒイラギしか釣っていなかったが、仕掛けを浮かすとヒイラギというアドバイスを聞いて底を切らないようにゆっくりサビくとキスが釣れた。
しかしこのキス、本命だけど本命ではないという今日に限ってサイズが良く、全く泳がせの餌になるようなサイズが釣れず苦戦・・・
しかしなんとか皆餌サイズを確保して、各々泳がせを開始。

暫くやっていると、隣で竿を出していた仲間のロッドキーパーがガコッと外れた。
あぁ、あのキーパーは揺れで外れるんだ危ないなー、と思って見ていると、そうではなくどうやら既に魚が乗っていたようでファイト開始!
カワハギ竿を転用していたので、魚の引きに合わせて竿がガクガク揺れていた。
魚が浮いてくると・・・間違いなくヒラメ!しかもデカい!
・・・が、ネットイン直前にまさかのポロリ!

確かに情報ではよくヒラメが釣れていたし、それを狙ってきたんだけど・・・本当に来るとは・・・
俄然テンションも上がる。
次に魚が来たのはオオドモにいた仲間で、一番・・・というか唯一泳がせの経験者。
しっかりと食い込んだところに合わせを入れて、弓なりに竿がしなる!
ここらへん、ちょっともう記憶があいまいになっているのでこの順番だったか定かではないが、突如その隣の仲間の竿も引き込まれた!
俺はてっきり先に掛かっているヒラメが隣の餌まで食べたと思ったのだが、どうも違うらしく先に掛けた仲間は無事にネットイン!ということは・・・!?
掛かってすぐは、グラスのバスロッドがかなり引き込まれていて見ていて冷や冷やしたが、すぐに2匹目も上がってきて無事ゲット!
なんとヒラメのダブルヒットだった!
与太話どころではない、まさかここまでとはっ!

ポロポロとシロギスとヒイラギを釣りつつ、まだかまだかと泳がせで出している竿に神経を集中させるが・・・
次第に脳内にはアベ一休の代表曲「スシを食べすぎるな」の替え歌が流れ始める・・・

魚のアタリがおれに無い!
おれのところに回ってこない!
昨日おれは理由を知った!
オオドモの仲間が!魚を釣り過ぎる!
マワッテコナイ!アタリガコナイ!
コナイ!コナイ!アタリガコナイ!

魚を釣りすぎるな!
魚を釣りすぎるな!
魚を、釣りすぎるな!


そう、なんとオオドモの仲間は次々とヒラメを上げて、なんと3枚も釣ってしまったのだ・・・
こんなのってないぞ・・・デスサガミベイいい加減にしろよ・・・
そうやって気を揉んでいるうちに、自分にも待望のアタリが!

しかし全く合わせるタイミングがわからない!

多分もっと待った方がいいのではないか!?

よくわからん!

仲間の誰かの合わせろという声が聞こえたので・・・

ままよ!

と合わせたら・・・スコーン!
完璧な空振り!もう一度食ってこないかとすぐに仕掛けを落としなおしたが反応は無く、仕掛けを上げてみると餌のシロギスは見事にいなくなっていた。
わかってはいた・・・頭ではわかってはいたんじゃ・・・
しかし・・・
教科書めいた早合わせ・・・
イマジナリーカラテトレーニングが足りなかった・・・

だが・・・おお、見よ!彼の眼を!あれは・・・そんな!まさか!?
古事記にも記されし釣り人の暗黒執念の一側面、本気狩モード(訳注:マジカルモード)ではないだろうか!?
最初で最後のアタリだったかもしれないという諦観を、確実に次があるという希望が上書きし、塗りつぶしたのだ!
うおォン!俺はまるで淡々と餌サイズのシロギスを釣る冷酷無慈悲マシーンだ!
なんとか餌サイズのシロギスを釣ったら一荷で小さなヒメジも掛かってて、サイズの良いキスのせいで慢性的な餌不足に陥っていた我々はこれも餌にすることに・・・
自分はキスを投入して、隣の仲間にそのヒメジをあげたら、そっちの竿にアタリが!
釣れたのはワニゴチ!
ちくしょうなんでこっちのキス食わないんだよ・・・いい加減にしろよ相模湾・・・

しかしやはりブッダは俺を見はなさなかった!
ついに再び俺の竿にも反応が!
すぐにシロギス仕掛けを回収!

竿を手に取り・・・

ちょっと待って・・・

ちょっと聞いてみて・・・

・・・重みを確認!フッキング!


スコーン!


ナムアミダブツ!
読者の中にニンジャ動体視力をお持ちの方は気付いたかもしれないが、そうではない方のためにこの時何が起きたのか記しておこう!

ついついテンション上がってフルパワ力強さ重点フッキングしてアワセ切れしちゃった(テヘペロ

うn・・・いつもこんな感じだよね俺・・・
人のやりそうな凡ミスは一通りやって、ああこうなるんだって体感する派なんだ俺・・・
こんなときブッダも3度目は無いと言っている通り、最終的に諦め悪くヒイラギを泳がせたりして何事も起こらず終了。
戦士4人の釣果は、ヒラメ3枚、ヒラメ1枚、ヒラメ水面バラシ1のワニゴチ1、そして何者にもなれなかった俺・・・
シロギスは4人中2番目くらいは釣ったんだ・・・釣ったのに・・・
敗北の十字架を背負って無念の帰港。
みんな釣ったヒラメとかをHP釣果情報用の写真に撮ってもらってるのを、指を咥えて眺めていました。
ナンデ?シロギス船なのにシロギスじゃ写真撮ってもらえないナンデ?
別船でもヒラメ5枚ぐらいにコチも釣れてて、本当に当たり年って感じだった。

久しぶりにヒラメなんて食ったよ・・・

美味い・・・涙の味がしてうまい・・・うま・・・あじ・・・
シロギスも釣りしてる最中はただの餌扱いだったけど、別にヒラメに見劣りするような魚じゃなくてこいつも美味いのでちょっと救われた気持ちになった。

シロギス釣りってなら別に爆死してないけど、試合に勝って完全に勝負に負けた感がするのでこれは爆死シリーズ行きの記事だな・・・
キスヒラメ・・・要リベンジか。


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